いよいよ開幕!スーパーフォーミュラ(SuperFormula)F1との違いもまとめ

目次

使用しているマシンは?

 スーパーフォーミュラで使用されているマシンは2023年から「SF23」と呼ばれる新型へ変更されます。車体はイタリア「ダラーラ社」、タイヤは「横浜ゴム」、エンジンは「ホンダ」「トヨタ」とエンジン以外はすべて同じメーカー製が使用されています。

車体

 カーボン素材と同等の剛性および重量を担保しつつ、麻由来の天然素材等を使用することで、原材料ならびに製造過程でのCO2排出量を約75%抑制した「Bcomp社」のバイオコンポジット素材が採用されています。

今回からダウンフォースの見直しが行われており、より接近戦が行われるように変更されました。

タイヤ

 天然由来の配合剤やリサイクル素材等、再生可能原料を活用したレーシングタイヤを新規で開発されました。昨年までのSUPER FORMULAとほぼ同等の性能を維持しつつ、33%(DRYタイヤの再生可能原料比率)のリサイクル素材と再生可能原料の採用を達成した「カーボンニュートラル対応レーシングタイヤ」が採用されています。

エンジン

 「ホンダ」「トヨタ」により供給されるエンジンは、シングルターボチャージャー付き直噴直列4気筒2000ccと共通のエンジン形式となります。メーカーにより、特性が変化していますので供給メーカー同士の戦いも行われています。

 開発ドライバーとして石浦弘明、塚越広大の2名により、これまでの「SF19」よりも接近戦によるオーバーテイクが増加するようにマシン特性を調整されています。車体やタイヤ、燃料についてもCO₂削減のためのバイオマス原料を主体とした構成に変更されています。

 エンジン数、タイヤ数も規定で使用できる数が決められているので、フリー走行から決勝までにどのタイヤをどれだけ使用するかも各チームの戦略の要ともなります。

エンジン年間2基まで(それ以上は10グリッド降格ペナルティ)
タイヤ1レースでドライタイヤ6セット(新品3セット・使用済み3セット)・ウェットタイヤ新品6セット
使用エンジン・タイヤ数

開催されるサーキットとスケジュール、獲得ポイントは?

 スーパーフォーミュラは日本のサーキットを使用して、年間10戦が行われます。順位によりポイントが与えられ、獲得数でチャンピンを決める仕組みとなっています。

開催サーキット

https://superformula.net/sf2/whatissf

 2023年は4月~10月にかけて行われます。スケジュールの通り、「富士スピードウェイ」「鈴鹿サーキット」がメインで6戦おこなわれ「オートポリス」「スポーツランドSUGO」「モビリティリゾートもてぎ」で1戦ずつが行われます。例年だと、最終戦の「鈴鹿サーキット」でチャンピンが決まることが多く、激しいチャンピン争いが繰り広げられています。

TEAM MUGEN 野尻智紀選手

獲得ポイント

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 予選は上位3名、決勝は上位10名までポイントが与えられます。ポイント表のとおり接戦となればなるほど、予選で与えられる1ポイントが大きくなるため予選から激しいタイムアタックが行われます。

公式予選

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 レースは決勝レースの出走順を決める予選から始まります。

 予選は各マシンが、コースを1周するのにかかるタイムを計測し速いマシンが上位となります。最初の予選「Q1」はA組とB組に分かれ各10分間実施され各組上位6台が次の予選「Q2」へと進出できます。予選「Q2」は7分間実施され、最速周回タイムを出した1台が「ポール・ポジション」というレースを先頭からスタートできる位置を確保でき、決勝に向けて優位な位置からスタートできます。

 レースのようにすべてのマシンが一斉に走り出すわけではなく、それぞれのタイミングでコースへ向かうことになりますので、まわりのマシンの状況など、出走を間違えると予選下位となる危険もありチームとドライバーにとって慎重かつ大胆に攻めることが重要となりますね。

決勝レース

 決勝レースは180km前後で行われ、一番早く走り抜けた選手が優勝です。予選タイム順のスタート位置よりスタートしコース上で激しいバトルを繰り返します。ピットでは4本のタイヤを僅か7秒前後で交換しコース上でへと送り出す姿もレースの見どころです。

 ピットは開始10周目に入れるようになり、最終周回の前の周まで自由に入ることができます。ピットインのタイミングでレース順位が大きく変わることがあるため各チームの戦略が試されます。

 レース中にタイヤ交換が義務付けられている場合は、スタート時とはちがうコンパウンドのタイヤを使用しなければいけません。もし、タイヤ交換を行わない場合は失格となってしまいます。

 

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 スーパーフォーミュラではオーバーテイクシステム」が導入されています。

使用中はエンジン出力がパワーアップすることでスピードがあがり、オーバーテイクを仕掛けることができます。

ただし、レース中はトータル200秒(3分20秒)のみ使用可能で、一度使用すると100秒間は再使用できないシステムとなります。そのため、使いどころが重要です。

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まとめ

 細かいルールなどはまだまだありますが、ざっくりとスーパーフォーミュラについてまとめてみました。

 F1やスーパーGTと比べると観客数が少ないため、映像では寂しい状況が見られます。世界的に見ても注目されているカテゴリーですので、オンラインなどで一度鑑賞されてはいかがでしょうか。

 今年はマシン変更もあり、各チーム間のパワーバランスが変わります。これまで「チーム無限」がシーズンを通して強かったものの、今年は大きな変化が起こりそうな予感がします。

 ぜひ、国内最速のトップフォーミュラをご覧ください。

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