鈴鹿8耐 2023 レース結果レポート

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決勝

 予定通り、8/6 11:30にスタートしました。

「Yoshimura SERT Motul」が抜群のスタートを決める

 伝統のル・マン式スタートで飛び出したのは、「Yoshimura SERT Motul」。昨年同様、抜群のスタートを決めて、あっという間にコーナーを駆け抜けていきます。

つづいて「Team HRC with Japan Post」「YART Yamaha Official EWC TEAM」がスタートしました。

その後は、「Team HRC with Japan Post」がトップへ踊り出て、「YART Yamaha Official EWC TEAM」とのトップ争いを繰り広げる展開となります。

「YART Yamaha Official EWC TEAM」にトラブル発生

 2チームによる激しいトップ争いが繰り広げられていましたが、13:00ごろにライダー交代をおこなった「YART Yamaha Official EWC TEAM」にトラブルが発生します。ピットまでオフィシャルの手助けを借りながら帰ってきたマシンとライダー。

 緊急のピットインでしたが、トラブルを解消し、14:03に再スタートができました。43番手まで順位は落ちましたが耐久レースを戦っているチーム力でふたたびレースへ復帰しました。

唯一のセーフティカー導入!

 ときおりイエローフラッグが提示されるシーンもありましたが、比較的順調に時間を消化していきます。気温が高い中、ライダーとチームがともに集中力を研ぎ澄ましてレースを走り続けていきます。

16:30ごろ、西ストレートで大きなクラッシュが発生しました。

クラッシュ後のコース整備やマシン撤去などにより、今回唯一のセーフティカーが導入されました。およそ20分程度のセーフティカーランが行われましたが無事にレースは再開されました。

レース終盤は、雨も降りだした

 当初の天気予報とはちがい、晴天のままレースが進みこのまま8時間が経過するかと思われた18:10ごろについに雨が降り出しました。ぱらつく程度のあめから次第につよくなり、ついに「レッドクロス」「オイルフラッグ」が出されるほどに降り始めました。

ここで、思い切って「Yoshimura SERT Motul」がレインタイヤに交換します。このあと雨が降り続けば、アドバンテージを稼ぐことができます。3番手を走行していた「Yoshimura SERT Motul」は転倒によりポジションダウン、おなじくレインタイヤへ交換していた「AutoRace Ube Racing Team」もペースが上がらずスリックタイヤが有利な状況のまま雨がやみました。

一時的に雨となりましたが、すぐに降りやむこととなり最後はドライ路面でレースが終了しました。

8時間耐久レース結果

順位チーム名ラップ数
1Team HRC with Japan Post216
2TOHO Racing215
3SDG Honda Racing213
EWCクラス

EWCクラスはすべてホンダが表彰台を独占することとなりました。

「Team HRC with Japan Post」がみごとに2022から2連覇という形でレースを締めくくりました。

順位チーム名ラップ数
1NCXX RACING with RIDERS CLUB209
2Kawasaki Plaza Racing Team206
3Team TATARA aprilia206
NSTKクラス

NSTKクラス、ストッククラスはヤマハユーザーの「NCXX RACING with RIDERS CLUB」がみごとクラス優勝を達成しました。安定した走行で、「Kawasaki Plaza Racing Team」を逆転してクラス優勝を果たしています。

 クラス3位になった「Team TATARA aprilia」。アプリリアユーザーとしてついに表彰台に上ることとなりました。世界で見るとアプリリアも競争力のあるメーカーなので、これからユーザー数が増えるといいですね。

レース後車検で残念な結果も・・・

 レース後に行われる車両点検で2位となった「TOHO Racing」が、タンク容量違反で失格となってしまいました。

順位チーム名ラップ数
1Team HRC with Japan Post216
2SDG Honda Racing213
3F.C.C. TSR Honda France213
EWCクラス 正式結果

「TOHO Racing」の失格により、2位、3位が繰り上がり「F.C.C. TSR Honda France」が3位という結果になりました。

2023 FIM世界耐久選手権でもランキングトップをまもり、最終戦のボルドール24時間レースを迎えることとなりました。2年連続のチャンピン獲得にも期待です。

まとめ

比較的順調に8時間の耐久レースが終わりました。雨により順位の変動がおおきいですが、今年も終盤に雨がふりましたね。この雨をどう戦うか、各チームとも頭を悩ませていますね。

 EWCクラスはみごとに「Team HRC with Japan Post」が優勝をかざりました。昨年までの「ヤマハ」「カワサキ」がワークス体制で参戦していなかったので、最後は全チーム周回遅れにしてしまう速さを見せつけていました。

来年は、ホンダ以外にも8耐に合わせたワークスチームの参戦があれば、さらに楽しめるのではないでしょうか。

NSTKクラスでは、アプリリアユーザーが表彰台に上るなど、車種が豊富になれば盛り上がっていきそうですね。

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