2023シーズン開幕!人気のSuperGTとは何なのか?
こんにちは
ブログ管理人のまさぴよです
そろそろスーパーGTの
2023シーズン開幕が近づいてきたよ
これまでテストを繰り返してきた
各チームの結果が出るね
そこで開幕前に見どころについておさらいしていこうね
スーパーGTとは
スーパーGTとは?
スーパーGTとは、シリーズ発足当初の名称は全日本GT選手権(JGTC)として開始されました。国内メーカーの高性能スポーツカーをレース用としてさらにパワーアップされたマシンでレースが行われていました。
2005年から「スーパーGT(SUPER GT)」として、FIA公認の国際レースとして再出発をしています。ただ、2022、2023年は世界的なコロナウィルス感染の影響もあり国内サーキットでのレース開催が実施されています。
レース距離として、300㎞を中心に開催されていましたが、2022年からは450kmレースも実施されています。2023年は富士スピードウェイの第2戦と第4戦、鈴鹿サーキットの第5戦に、新たに鈴鹿の第3戦とオートポリスの第7戦も450㎞レースに加えられました。450kmレースでは第3ドライバーの登録も可能となり、すべてのレースでドライバー交代が義務づけられていますのでエースドライバー一人で走り切ることはできません。
「GT500」「GT300」の2クラス
「GT500」クラスは参戦しているトヨタ、ホンダ、ニッサンすべてのメーカーが「2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン」に統一されたエンジン内で開発を進めています。さらにエンジン搭載位置も2020年より「搭載されるエンジンの位置は車室より前部に配置されなければならない」と規定され、参戦している全メーカーが同じ「フロントエンジン・リアドライブ」(FR(後輪駆動))の車両で参戦しています。
「GT300」クラスは『「GT300」、「GT300MC」、「FIA-GT3」に準拠して製作された車両』でレースが行われています。「FIA-GT3」車両が登場した当初は、圧倒的な性能さも見られチャンピンを連続獲得した影響か「BoP」(性能調整)が行われることになり、「GT300」、「GT300MC」車両も開発が進み、上位争いができるようになってきました。
- 『GT300』
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『GT300』の車両規定は2020年シーズンまで、『JAF-GT300』と呼ばれていました。SUPER GT独自の車両規格として、全日本GT選手権の時代から採用されてきました。
『GT300』の車両規格は、ゼロから車両を開発する必要があるため、参戦コストが高騰してしまうことからプライベーターにとっては負担となり、現在では『GT300』の車両で参戦するチームが少なくなりました。
2023年は新GT300マシンとして、「LEXUS LC500h」がデビュー予定です。どのような活躍になるか楽しみですね。
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- TOYOTA GR Supra
- TOYOTA GR 86
- SUBARU BRZ
- LEXUS LC500h
など
- 『GT300MC』
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『GT300MC』の車両規定は2020年シーズンまで、『JAF-GT300MC』と呼ばれていました。
『GT300MC』は『GT300』の車両開発コストを低減させるため、童夢が開発したカーボンモノコック(マザー・シャシー)をベースとした車両規格として2015年に採用されました。
車両の外観は自由に決めることができるため、『GT300』車両規定のようなオリジナルの車両を安価で開発できるようになりました。
現在では、TOYOTA 86が参戦していますが、なかなか新しいマシンが登場せずTOYOTA 86も旧型の外観をしています。今後はどのようになるか少し不安がありますね。
- TOYOTA 86
- 『FIA-GT3』
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『FIA-GT3』車両規定は、FIA GT選手権の車両規定の『グループGT3』がベースとなっています。
現在では、FIA GT選手権のプロモーターであったSROモータースポーツ・グループがFIA GT3の車両規定を定め、世界統一のGT車両規格として、世界中のスポーツカーメーカーがFIA GT3に準拠した車両を開発しています。
GT3カーはあくまで市販車ベースのレーシングカーであり、市販車のモノコックを使用しなければならないほか、エンジン搭載レイアウトも変更できないためベース車両の性能に大きく影響されます。
- NISSAN GT R NISMO GT3
- Honda NSX GT3
- LEXUS RC F GT3
- AMG GT
- BMW M4 GT3
- アウディ R8 LMS
- ランボルギーニ ウラカン GT3 EVO
など
レースは「GT500」「GT300」の2クラスが一斉にサーキットでレースをする混走スタイルです。そのため、クラス違いのマシンへの譲り合い、同じクラス同士のバトルとコース上のいたるところでマシン同士の駆け引きが展開されています。
GT3300クラスは車両規定の違うマシン同士で争っているんだね
レーススケジュールとピット回数は?
開催日 | 開催サーキット | 距離(Km) | 給油・タイヤ交換義務 |
4/15-4/16 | 岡山国際サーキット | 300 | タイヤ交換義務なし |
5/3-5/4 | 富士スピードウェイ | 450 | 2回の給油義務 |
6/3-6/4 | 鈴鹿サーキット | 450 | 2回の給油義務 |
8/5-8/6 | 富士スピードウェイ | 450 | 2回の給油義務 |
8/26-8/27 | 鈴鹿サーキット | 450 | 2回の給油義務 |
9/16-9/17 | オートランドSUGO | 300 | |
10/14-10/15 | オートポリス | 450 | 2回の給油義務 |
11/4-11/5 | モビリティリゾートもてぎ | 300 | タイヤ交換義務なし |
2023年も世界選手権を避けた日程で組まれていますね。8戦中5戦が450㎞レースとして長いレースが開催される予定となっています。とくに前半の「富士スピードウェイ」「鈴鹿サーキット」の4戦はチャンピオン争いの行方を決めそうな気がします。
300㎞レースとなる「岡山国際サーキット」「モビリティリゾートもてぎ」についてはタイヤ交換義務なしと発表されています。なかなかタイヤ交換なしでの戦略は考えていないかもしれませんが、SC(セーフティカー)やFCY(フルコースイエロー)が多いとタイヤ戦略を変更するチームもあるかもしれません。
タイヤについて
スーパーGTが他のカテゴリーと違うこととして、ワンメイクタイヤではないことが大きな違いとなります。
現在では、F1をはじめタイヤの供給メーカーが1社のみでおこなうワンメイクタイヤのレースが多くなりました。しかし、スーパーGTではワンメイクタイヤは採用されずにタイヤ開発競争が繰り広げられています。
参戦しているタイヤメーカーは4メーカーです。
- ブリヂストン
- SUPER GT | ブリヂストンモータースポーツ ブリヂストンがタイヤ供給するSUPER GTの情報をお届けします。
- 横浜ゴム
- SUPER GT – 横浜ゴム/THE YOKOHAMA RUBBER CO., LTD. 国内ツーリングカーレースの最高峰・SUPER GT。2023年シーズンの概要と、各大会のレポートならびに結果をお伝えします。
- ダンロップタイヤ
- SUPER GT|ダンロップモータースポーツ ダンロップがタイヤを供給するSUPER GTの情報をお届けします。各開催の結果、サポートチームとドライバー、イメージムービーなどを紹介しています。
- ミシュランタイヤ
- SUPER GT | モータースポーツ | 日本ミシュランタイヤ[MICHELIN] SUPER GTシリーズは、高度に開発されたGTマシンによって争われる日本で最も人気の高いレースシリーズです。複数のタイヤメーカーによるハイレベルなタイヤ競争が行われてお…
同じメーカーのマシンでも、供給しているタイヤメーカーにより得意としているコンディションが異なるためレース日のコンディションにより順位の変動が激しくなります。とくに気温の高さ、雨の量など見ている側は楽しみが増えます。
タイヤ持ち込みセット数が削減されたため、さらに混戦が予想されます。
023 SUPER GT Sporting Regulations
第21条 タイヤ
1. 公式練習に先立ち、最大5セット(20本)のドライタイヤがマーキングされる。
プロモーションイベントを含み公式練習開始から決勝レーススタートまでに1競技車両が使用できるドライタイヤは、マーキングされたタイヤ(以下「マーキングタイヤ」という)5セット(20本)とする。
13. タイヤメーカーがサーキットに持ち込めるタイヤの本数は、1台当たりドライタイヤ5セット、ウェットタイヤ6セットまでに制限される。
<途中省略>
当初のレース距離が300kmを超える競技会における持込み本数については、GTAがその都度定めSUPER GTレースブルテンにて公示する。
昨年よりもドライ、ウェットともに1セットずつ削減されます。とくに、ドライタイヤの1セット削減は夏の450㎞レースをさらに接近したものになると期待されています。各ドライバーや各車のセッティングにより摩耗がかなり変わりますので、タイヤの使い方で明暗が分かれそうです。
サクセスウェイト
スーパーGTでは、ドライバーの獲得ポイントにより車両にウェイトを追加するサクセスウェイト制を採用しています。シーズンを通して1チーム独走が出来ないように調整されているんですね。
ただ、GT500クラスはかなりのハイスピードレースとなっているため安全性を考慮し50kg以内に収まるように規定されています。計算上は、ポイントが足されていくため50kg以上のポイント分については※リストラクター制限により対応していくこととなります。
燃料流量リストリクター制限とは、簡単に言うと燃料を送り込む量を制限してエンジン出力を低下させることだよ
GT300クラスは100kgを上限としてウェイトを加算していきます。
開幕戦と最終戦はサクセスウェイトが全車0kgでレースが行われますので、開幕戦と最終戦がガチンコのレースが観られますね。
GT500サクセスウェイト | 0〜50kg | 51〜67kg | 68〜84kg | 85〜100kg |
搭載ウェイト | 0〜50kg | 34〜50kg | 34〜50kg | 35〜50kg |
燃料流量リストリクター | 95.0kg/h | 92.6kg/h | 90.2kg/h | 88.0kg/h |
各シリーズ戦でのサクセスウェイトの搭載基準は、以下の通りです。
何戦目は大会のラウンドではなく、その車両(ゼッケン単位)の参戦数となります。ウェイトの計算値に小数点以下があった場合は切り上げになります。
https://about.supergt.net/regulation/sporting/#reg04
- 第1戦 : 前年の成績に関わらずウェイトは搭載しない。
- 参戦2戦目から6戦目 : ドライバーズ・ポイントの1ポイントにGT500クラスは「×2kg」、
GT300クラスは「×3kg」で計算したウェイトを搭載。- 参戦7戦目 : ドライバーズ・ポイントの1ポイントにGT500クラスは「×1kg」、
GT300クラスは「×1.5kg」で計算したウェイトを搭載。- 参戦8戦目 : サクセスウェイトが適用されない。
- 搭載するウェイトは100kgを上限とし、それ以上は数値上でのみ累積。
まとめ
CO₂削減のため、タイヤの持ち込み数まで削減対象になったようだね
カーボンニュートラル燃料など
環境に配慮しながら続けていくことが必要だね
2023年も4月の「岡山国際サーキット」からシーズンが始まります。タイヤ持ち込み数のほか、燃料もカーボンニュートラルに対応し持続可能なレースへ向けた取り組みとファンが楽しめるレースが繰り広げられるといいですね。
ことしも8戦の戦いを楽しみに見ていきましょいう!
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