まさぴよこんにちは
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スズキから発売されたネオレトロバイク
GSX-8T/GSX-8TTを紹介するよ
ネオレトロ・GSX-8T/GSX-8TT
「最新のスポーツ性能は欲しいけれど、尖りすぎたデザインには少し抵抗がある」「長距離ツーリングを快適に楽しみたいが、大柄なリッターバイクは取り回しが不安だ」。こうした現代のライダーが抱える切実な悩みに対し、スズキが導き出した一つの完成形が、2026年1月30日に日本発売された新型「GSX-8T」および「GSX-8TT」です 。
この記事を読み終える頃には、あなたはGSX-8T/TTが自分にとって最適なパートナーであるかどうかが明確に分かります。16.5Lへ増量されたタンクがもたらす余裕、新採用のリチウムイオンバッテリーが冬場の始動性にいかに貢献するか、そしてバーエンドミラーが提供するかつてない開放感。それら全てのディテールが、あなたのバイクライフをどう変えるかを具体的にイメージできるでしょう。
結論から言えば、GSX-8Tシリーズは「スズキの黄金時代のスピリット」と「現代の高度な電子制御」を、最もバランス良く融合させた稀有な一台です。年間販売計画を上回る1,000台超の受注を獲得しているという事実が、その価値を何よりも雄弁に物語っています 。
GSX-8T/8TTとは?
スズキは、世界的に需要が高まっているミドルクラスのネイキッド・スポーツ市場において、既存の「GSX-8S」および「GSX-8R」をベースとした新たな派生モデルを投入しました。それが、ネオレトロ・ストリートバイク「GSX-8T」と、さらにレーシーな要素を加えた「GSX-8TT」です 。
往年の名機「T500(タイタン)」へのオマージュ
GSX-8Tのデザインコンセプトの根底にあるのは、1968年に登場したスズキの伝説的なモデル「T500(愛称:タイタン)」です 。当時のT500は空冷2ストローク並列2気筒エンジンを搭載し、その卓越したパフォーマンスで世界を驚かせました。新型GSX-8Tは、このタイタンが持っていた「力強くも優雅なロードスター」の佇まいを、21世紀の解釈で再構築しています 。
「TT」に込められたTimeless(時代を超越する)の意義
GSX-8TTの「TT」という名称は、ベースモデルの「T」に「Timeless(時代を超越した、時代に関係なく価値がある)」の頭文字を組み合わせたものです 。これは、単なるレトロブームへの便乗ではなく、スズキが培ってきた歴史的な価値を、時代を問わず愛される形に昇華させるという決意の表れでもあります。デザインはイタリアのスズキデザインセンターが主導しており、欧州の洗練された感性が随所に反映されています 。
主要諸元と価格:クラスを超えた所有感の裏付け
GSX-8Tシリーズは、単なる外装変更モデルにとどまりません。ベースの8Sと比較して、実用性と質感を大幅に向上させています。
国内販売価格と年間目標台数
2026年1月30日の発売に合わせて発表された国内仕様の価格および販売計画は以下の通りです。
| モデル名 | メーカー希望小売価格(税込) | 年間販売目標(日本国内) |
| GSX-8T | 1,298,000円 | 360台 |
| GSX-8TT | 1,386,000円 | 480台 |
ベースモデルのGSX-8S(1,122,000円)と比較すると、GSX-8Tで約17万円、GSX-8TTで約26万円高価な設定となっていますが、これは後述する燃料タンク容量の拡大、リチウムイオンバッテリーの採用、バーエンドミラーなどの高価な専用装備を考慮すれば、むしろ戦略的な価格設定であると評価できます 。
共通スペックの概要
エンジンやフレームといった核となる部分は共通ですが、外装品の違いにより、全高や重量にわずかな差が生じています。
| 項目 | GSX-8T | GSX-8TT |
| 全長 | 2,115mm | 2,115mm |
| 全幅 | 775mm | 775mm |
| 全高 | 1,105mm | 1,160mm |
| ホイールベース | 1,465mm | 1,465mm |
| シート高 | 815mm | 810mm |
| 装備重量 | 201kg | 203kg |
| 燃料タンク容量 | 16.5L | 16.5L |
特筆すべきは重量バランスです。GSX-8Tは燃料タンク容量が2.5L増量され、バーエンドミラー等の装備が追加されているにもかかわらず、装備重量はGSX-8Sの202kgより1kg軽い201kgを実現しています 。これは、後述する軽量なリチウムイオンバッテリーの採用が大きく貢献しています。
775cc並列2気筒エンジン:270度クランクがもたらす至福の鼓動
GSX-8T/TTの心臓部には、スズキの最新プラットフォームである775cm³水冷直列2気筒DOHC4バルブエンジンが搭載されています 。
Vツインの特性を再現する270度クランク
このエンジンは270度クランクを採用しており、これによりスズキのVツインモデル(SV650等)に近い燃焼間隔を実現しています 。
- トラクション性能: 不等間隔爆発により、路面をしっかりと蹴り出すようなトラクション感が得られます 。
- 心地よい鼓動感: パラレルツイン(並列2気筒)でありながら、どこか懐かしく、そして官能的なVツインのような排気音と鼓動をライダーに提供します 。
特許取得の「スズキクロスバランサー」
振動を抑制しつつエンジンのコンパクト化を図るため、スズキは量産二輪車で初めて「スズキクロスバランサー」を採用しました。これはクランク軸に対して90度に配置された2つのバランサーを駆動させる独創的なシステムです 。
- 振動のキャンセル: 第1バランサーが第1シリンダー、第2バランサーが第2シリンダーの1次振動を抑制し、さらに270度クランク特有の2次振動も効果的に打ち消します 。
- 軽快なハンドリング: バランサーの最適配置により、エンジンの前後長を短縮。これがマスの集中化に繋がり、800ccクラスとは思えない軽快なハンドリングに寄与しています 。
エンジンパフォーマンス詳細
- 最高出力: 59kW(80PS)/ 8,500rpm
- 最大トルク: 76N・m(7.7kgf・m)/ 6,800rpm
- 燃費性能: WMTCモードで23.4~23.8km/Lを公称。計算上の航続距離は約390kmに達します 。
デザインのこだわり:レトロの皮を被った先進の意匠
GSX-8Tシリーズの最大の特徴は、見る者を惹きつけるデザインにあります。単にレトロなパーツを組み合わせただけではない、深いこだわりが随所に隠されています。
モノラウンドヘッドライト:馬蹄形のオマージュ
ヘッドライトはクラシカルな正円タイプを採用していますが、内部は上下二分割のLEDユニットを配した先進的な構造です。
- デザインの源流: 1960年代のスズキ車に見られた、ライトケースがフォークを包み込むような「馬蹄形」を現代風にアレンジ。懐かしさと斬新さを高いレベルで両立させています 。
- 配光効率: 丸型ライトの弱点とされがちな配光特性を徹底的に追求。夜間のワインディングでも安心して走行できる照射能力を備えています 。
スズキ初の標準装備?バーエンドミラーの衝撃
スズキの近代的な市販モデルとして初めて、バーエンドミラーを標準採用しました 。
- 圧倒的な視界の広さ: 従来のミラーマウント位置(ハンドルの内側)から遮蔽物がなくなることで、ライダーの視界が劇的に広がります。この「開放感」は一度体験すると戻れない魅力があります 。
- 後方視認性: ライダーの肩や腕の映り込みが少なくなり、真後ろの視認性が向上。安全面でも理にかなった装備です 。
- 質感へのこだわり: マウントステーの仕上げにも拘っており、単なるオプション品とは一線を画す「専用設計」としてのクオリティを持っています 。
GSX-8TとGSX-8TTの外観上の違い
同じベースを持ちながら、2つのモデルは異なるキャラクターを与えられています。
- GSX-8T: T500を想起させるシンプルで骨太なネイキッド。燃料タンクを目立たせるため、車体後部をマットブラックで仕上げるなど、カラーリングにも工夫が見られます 。
- GSX-8TT: 1970年代のロードレーサー、特にGS1000S(クーリーレプリカ)を彷彿とさせるビキニカウルと、エンジンの造形を強調するアンダーカウルを装備。車体がより低く長く見え、レーシーな雰囲気を醸し出します 。
ライディングポジションと快適性:16.5Lタンクがもたらす恩恵
多くのライダーが注目しているのが、燃料タンク容量の変更がライディングに与える影響です。
タンク容量拡大の真実
GSX-8Sの14Lから2.5L増量され、16.5Lとなった燃料タンク 。
- ニーグリップの向上: タンクのボリュームが増したことで、太ももでのホールドがしやすくなり、車体との一体感が増しています 。
- ポジションの変化: タンク後端の形状が変わったことにより、ライダーの着座位置が8Sよりわずかに後方へ移動しました。これにより、腕に余裕が生まれ、よりリラックスしたアップライトな姿勢、あるいは肘を張ったカフェレーサー的なスタイルを楽しめるようになっています 。
シート高と足つき性
GSX-8Tは815mm、GSX-8TTは810mmと、数値上は5mmの差があります 。
- シート表皮の差: この5mmの差は、内部のスポンジの違いではなく、表皮のパターンの違いによるものです。GSX-8Tには厚みのあるタックロール風表皮、GSX-8TTには滑らかな表皮が採用されています 。
- 実質的な足つき: 身長170cm程度のライダーであれば、両足の母指球がしっかりと接地し、不安なく支えることが可能です。シート前端が絞り込まれているため、数値から受ける印象よりも足つきは良好です 。
ツーリング性能と積載性
- 防風効果: GSX-8TTのビキニカウルは、小ぶりながら高速走行時の腹部から胸部への風圧を確実に軽減します。長距離走行時の疲労蓄積を抑える効果が期待できます 。
- シートの快適性: 新たに高密度ウレタンフォームを採用。ソフトな座り心地ながら底付き感がなく、GSX-8Sよりもお尻が痛くなりにくい設計となっています 。
- 純正アクセサリー: サイドケース(各20L)やトップケースを装着することで、最大55Lの積載容量を確保可能。キャンプツーリングにも対応できるポテンシャルを秘めています 。
電子制御:S.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)
見た目はレトロでも、中身は最新の電子制御で武装されています 。
3つの走行モード(SDMS)
出力特性を3段階(A/B/C)から選択可能です。
- Aモード(アクティブ): 最も鋭いレスポンス。スポーツ走行を楽しみたい時に 。
- Bモード(ベーシック): 市街地やツーリングで最も扱いやすい標準モード 。
- Cモード(コンフォート): 雨天や疲労時、あるいはタンデム時に最適なマイルドな出力 。
双方向クイックシフトシステム
クラッチ操作なしでシフトアップ・ダウンが可能なこの機能は、一度使うと手放せない快適装備です。
- 変速の滑らかさ: 低回転から高回転まで、ショックの少ないスムーズなシフトチェンジを実現。ツーリングでの左手の負担を劇的に減らしてくれます 。
トラクションコントロールとABS
- トラクションコントロール: 3モード+OFFを選択可能。路面状況に合わせて後輪のスピンを制御し、安心感を提供します 。
- ABS: 常に作動する最新のシステムにより、ハードなブレーキング時でも車体の安定を保ちます 。
ELIIY Power製リチウムイオンバッテリー:冬場の始動性を変える革新
GSX-8Tシリーズの隠れた「最大の武器」とも言えるのが、ELIIY Power製のハイパフォーマンス・リチウムイオンバッテリーの採用です 。
従来の鉛バッテリーを凌駕する性能
- 圧倒的な長寿命: 期待寿命は約10年(スズキ調べ)。鉛バッテリーの約5倍に相当します 。
- 自己放電が少ない: バッテリー容量が半分になるまで約740日(約2年)を要します。「冬の間乗らなかったらバッテリーが上がっていた」というトラブルを劇的に減らします 。
- 低温時の強さ: -10℃という過酷な環境下でも高い始動性を維持。冬場のツーリングも安心して出発できます 。
- 軽量化への寄与: 鉛バッテリーに対して大幅に軽量。車体の重心位置に近いバッテリーの軽量化は、運動性能の向上に直結しています 。
このバッテリーの採用こそが、GSX-8Tが8Sよりも多装備でありながら軽量化を実現できた最大の要因であり、スズキの「見えない部分へのこだわり」を象徴しています 。
GSX-8S、8Rとの違い:あなたに最適なのはどのモデル?
スズキの800プラットフォームには、現在4つの主要モデルが存在します。それぞれの立ち位置を整理しました。
| 特徴 | GSX-8S | GSX-8R | GSX-8T | GSX-8TT |
| コンセプト | ストリートファイター | スポーツバイク | ネオレトロ | ネオレトロ・スポーツ |
| ハンドル | バーハンドル | セパレートハンドル | バーハンドル | バーハンドル |
| タンク容量 | 14L | 14L | 16.5L | 16.5L |
| バッテリー | 鉛 | 鉛 | リチウム | リチウム |
| サスペンション | KYB | SHOWA (BFF-BP) | KYB | KYB |
| ミラー | ハンドル | ハンドル | バーエンド | バーエンド |
- GSX-8S: 街乗りメインで、アグレッシブなスタイルと鋭い旋回性を求める方へ。
- GSX-8R: サーキット走行や高速道路でのフルカウルの防風性能を重視する方へ。
- GSX-8T: 往年のネイキッドスタイルが好きで、ロングツーリングも快適にこなしたい方へ。
- GSX-8TT: カフェレーサースタイルを愛し、質感の高い専用装備にこだわりたい方へ。
ライバル車比較:XSR700、Z650RS、CB650Rとの差別化
ミドルクラスのネオレトロ市場は激戦区です。他社ライバルと比較したGSX-8Tシリーズの強みとは何でしょうか。
ヤマハ XSR700
- 比較: XSR700(688cc)に対し、GSX-8Tは775cc。
- 強み: GSX-8TはクイックシフターやTFT液晶など、電子制御が圧倒的に充実しています。また、バーエンドミラーによる独創的なスタイルは、オーソドックスなXSRにはない魅力です 。
カワサキ Z650RS
- 比較: Z650RS(649cc)に対し、GSX-8Tはパワー・トルク共に一回り上。
- 強み: Z650RSが「旧車の再現」に重きを置いているのに対し、GSX-8Tは「最新の走行性能をレトロなガワで包む」というアプローチ。特にリチウムイオンバッテリーや270度クランクの鼓動感において、GSX-8Tに軍配が上がります 。


ホンダ CB650R
- 比較: 4気筒のCB650Rに対し、GSX-8Tは2気筒。
- 強み: CB650Rのスムーズさも魅力ですが、GSX-8Tは低中回転域の力強いトルクと「操っている実感」が勝ります。また、重量面でもGSX-8Tの方が取り回しが軽快に感じられます。
GSX-8T/8TTの欠点と購入前に知っておくべきこと
完璧に見えるこの2台にも、人によっては気になるポイントがあります。
- バーエンドミラーの車幅: 通常のミラーより外側に張り出すため、狭い駐輪場や すり抜け時には注意が必要です。ただし、後方視認性とのトレードオフと言えます 。
- 積載の工夫が必要: ネオレトロスタイルゆえに、リア周りはスッキリとしています。大きなバッグを積む場合は、純正のサイドケースステーの装着を検討することをお勧めします 。
- 調整機構の少なさ: フロントフォークに調整機構がなく、リアもプリロード調整のみです。ハードなサーキット走行を主眼に置く場合は、物足りなさを感じるかもしれません。しかし、ストリート・ツーリング用途では「これで十分」と感じさせる絶妙なセットアップです 。
まとめ
この記事の要点(3つのポイント)
- 「最新性能×レトロ」の完成形: 270度クランクの官能的なエンジンと最新の電子制御を、名機T500やGS1000Sのスピリットで包み込んだ、スズキ入魂のネオレトロ。
- ツーリング適性の劇的向上: 16.5Lタンクへの容量拡大と、リチウムイオンバッテリーによる軽量化・高信頼性、そして快適なシートが、長距離の旅をサポート。
- 所有欲を満たす専用装備: 業界初とも言える標準装備のバーエンドミラーや、馬蹄形を模したLEDヘッドライトなど、細部の質感はクラスを超えた仕上がり。
GSX-8TおよびGSX-8TTは、写真で見るよりも実物の方が遥かに「オーラ」を放つバイクです。特にバーエンドミラー越しに見える広大な景色や、タンクの豊かな曲線美は、実車を目の前にしなければ本当の魅力は伝わりません。
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